疫病除けのまじない食③ お火焚きのみかん
病気をせずに長生きしたいというのは人類共通の願いなのではないでしょうか。
というのは、まじない食には「~を食べると病気をしない」というものが実に多いからです。
全国に無数に伝わっている伝承を集めるだけでも面白い!
そのひとつが11月に京都の寺社で行われる「お火焚き」です。
護摩木を焚き上げ厄除けを祈願する火祭りで、伏見稲荷のものが有名ですが、
ほかにも京都では寺社で行われています。
さて、お火焚きに関連したまじない食が
「お火焚き饅頭」「柚子入りおこし」「みかん」です。
特にお火焚きの火に投げ入れたみかんを食べると病気をしないとされます。
「お火焚き饅頭」は京都の和菓子屋さんで販売され、
炎を重ねた宝珠の焼き印がついています。
これもまた厄除を願いながら食べるといいます。
寺社によってお火焚きのやり方も色々あるそうですが、
私は貴船神社の御火焚祭をたずねました。

貴船神社
護摩木に火をつけると、境内に大きな炎が立ち上り、龍のように空へ。
とても見ごたえのある神事です。
この日、御神前にも火焚き饅頭とみかんを献じるということで、
お願いして撮影させていただきました。

火焚祭の神饌
本格的な寒さを前に、お火焚きみかんを食して無病息災を願う。
一年の節目節目に自身の体を気遣う工夫がここにもあったんだと思います。
貴船神社では五節句神事も行われています。
そのうちの若菜神事については『ニッポン神様ごはん』で詳しく紹介しました。
ぜひ読んでみてください。