指宿焼酎トレイル②〜菜の花、温泉、火山そして焼酎
全国に先駆けて春がやってくる
指宿ってどんなところ?
皆さんは指宿という街をご存知でしょうか?薩摩半島の最南端にある指宿は県内屈指の観光地です。
温暖な鹿児島の南のはしっこに位置し、太陽の光がまばゆいほどに降り注ぎ、年間平均気温は19℃。
年中ぽかぽか陽気で過ごしやすいところです。
美しい海岸線にはハイビスカスやソテツの樹が自生し、南国ムード満点。
春の花である菜の花が12月から咲き始め、1月には満開になります。
市内には温泉が豊富に湧き、観光の目玉となっています。
池田湖畔に広がる菜の花畑と開聞岳。ね、きれいでしょ?
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
実は私も幼い頃、ここ指宿に住んでいました。
子供の頃の記憶におぼろげに刻まれた指宿は「暖かくていつもみんなが笑っているところ」。
ですが、私は今回の旅で記憶を遥かにしのぐおおらかな笑顔で焼酎造りを守り続けるあたたかい人々に出会うことになったのです。
火山と歴史に秘密あり!?
指宿と焼酎の深い関係
では、焼酎を育む指宿のテロワール=風土はどういったものなのでしょうか。
指宿の風土を説明する時、火山のことを抜きにしては語れません。
鹿児島県は全国的に見ても火山の多い県であり、県のシンボルとなっている活火山・桜島をはじめ
11の活火山と3つのカルデラを有しています。
県全域に火山活動による噴出物が堆積したシラス台地の土壌が広がり、
そのことが県の農業や食文化にも大きく影響しています。
指宿市もほぼ全域が阿多カルデラの上にあり、開聞岳、池田湖の2つの活火山を有し、
開聞岳の度重なる噴火活動で堆積した火山性土壌が広がっています。
焼酎の仕込み水には、この水はけの良いシラス台地で濾過されたきれいな水が用いられています。
一方、保水性が乏しいシラス台地は米作りには適さず、
農業用水が整備される以前はアワやソバなどの雑穀しか育たなかったそうです。
台風が多く襲来する土地でもあり、せっかく育った雑穀が台風にやられてしまうことも多々ありました。
そんな中、食糧革命をもたらしたのが焼酎の原料となるサツマイモでした。
このサツマイモが伝来した地も指宿にあります。
指宿は山川の水夫だった前田利右衛門という人物が琉球に渡り、イモの種を持ち帰ったのです。
前田利右衛門が広めたこのイモのことを土地の人々は唐の芋=カライモと呼びました。
元々中国から琉球に伝わり、琉球を経由してこの地に伝わったイモだったからです。
カライモは火山性土壌でもよく育ち、江戸時代に度重なる飢饉が起こった際には救荒食となって人々の命を救ったといいます。
前田利右衛門の出身地である山川の岡児ケ水(おかちよがみず)には、前田利右衛門を祀る徳光神社があり、
カライモを広めて人々を救った功績が讃えられています。
その後、江戸幕府の命を受けた青木昆陽が普及に尽力したことで全国に広がり、
薩摩の芋ということでサツマイモと呼ばれるようになりました。
さらに歴史を紐解くと、日本で最も古い焼酎の記録に登場するのもここ指宿なのです。
1546年にジョルジュ・アルバレスがフランシスコ・ザビエルに報告するために記した「日本報告」には
「この地には米から造るオラーカがある」という記述があります。
これは山川港でマドロス達が酒を飲む様子を記したもの。
オラーカがポルトガル語で蒸留酒を意味することから、水夫たちが飲んでいたのは米焼酎だろうと考えられています。
- シラス台地で濾過されたきれいな水
- シラス台地だから根付いたサツマイモ
- 古くから焼酎が飲まれていた歴史
この3つが揃う指宿で焼酎造りが盛んになったことは、いわば必然だったんですね。
さあ、風土と歴史を知ったらいざ焼酎トレイルへ。
指宿市内には6つの焼酎蔵があり、どの蔵もこだわりを持って焼酎を造っていらっしゃいます。
焼酎トレイルは6蔵全てをまわり、焼酎造りの現場を見学し、造り手のお話を聞くという贅沢な旅。
蔵のある土地の風景を眺め、土地の空気も感じて、指宿のおいしいものと一緒に焼酎を味わう旅が始まります。
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